涅槃とは煩悩が消えた状態をいう
にまつわる三大法会とされている。日本では推古天皇の時代に奈良の元
興寺で行われたというから、その歴史は古い。現在では各仏教宗派で行
われている。涅槃とは、昔のインドの言葉で「ニルヴァーナ」といい、
その意味は滅・寂滅と訳し、一般的には煩悩を消し、悟りを開いた状態。
お釈迦様が亡くなられたのは、2月15日、80歳の時、クシナガラで
偉大な生涯を終えられた。
釈迦涅槃図には、その様が描かれているが。その姿はまことに感動的だ。
涅槃図は、お釈迦様が右脇を下にして頭北面西に横たわり、まわりは仏
弟子、鬼神、動物・・・・・の悲しむ様が描かれている。現在、日本で
人が亡くなったとき、死者を北枕に寝かせるのは、この頭に習った物と
されている。