お盆

ご先祖さまをおむかえする

お盆は先祖の霊を家に迎えて供養する期間、正月とならぶ日本の国民的行事で

ある。盂蘭盆会が正式な名称。盂蘭盆は梵語の「ウランバナ」を音訳したも

ので「逆さまにつるされた苦しみ」を意味する。お盆の由来は「盂蘭盆経」

がもとになっている。それによると、お釈迦様の弟子の目連さまが「餓鬼道

に墜ちて苦しんでいる母を救うため、お釈迦様の教えのとおり、十方の僧を

招いて供養した。その功徳によって、母は餓鬼道から救われた、とされてい

る。その歴史は古く、推古天皇の時代(六〇六年)に斉会をもうけたことが

記録に残されている。灌仏会(仏生会)とならんぶ、日本最古の仏教行事、

といわれている。